浅田真央 ラフマニノフピアノ協奏曲第二番
(…個人的な感想です…)
ラフマニノフのピアノ協奏曲第二番は、ピアノの和音から始まる。
それが、鐘の音(CD付属の解説より)の表現だと知って、とても驚いた。
バンクーバーで警鐘の「鐘」を鳴らした浅田真央が、鐘の音とともに五輪に帰ってくる!タラソワ先生と真央ちゃんは、なんてすごい曲を選んだのだろう、と思った。
原曲では、始め遠くで響くかのようだった鐘の音が、徐々に大きくる。まるで、曲の進行とともに、その人が空中を飛んで鐘に近づき、鐘と一体化するように、強く、大きく、鳴り響く。
演技用の編曲では、演技冒頭から鐘の音は大きく強く鳴り響く。
真央ちゃんは、いま、どんな鐘をならしているのだろう。
原曲と演技用の編曲を聴き比べていて、もう一つ思ったこと。
原曲は第三楽章まであり、第三楽章(つまりこの曲全体)は、栄光や歓喜、華やかさと喜びがいっぱいで、とても力強く、はじけるような和音で終わる。
第一楽章の終わり方は、第三楽章の終わり方と比べてみると、喜びや栄光というよりも、力強く、のぼりつめていくような感じがする。音階も、最後の三音以外は上昇し続けている。
フリーは、浅田真央の「スケート人生」。
それを表現するための編曲が、第一楽章だけを用いており、あのように始まり、あのように終わる。
真央ちゃん、真央ちゃんのスケート人生の表現、目と耳に焼き付けます!!!